専門外来

皮膚外来

動物病院を訪れる病気で一番多い皮膚病

簡単に塗り薬で治ってしまうものもあれば、頑固なものもあったり、時に生命を脅かすものもあったりします。 また、よくなったり、悪くなったりを繰り返したり、前回効果のあった薬が効かなくなったり、一つの病気が複数の症状があらわれたり、同じ症状なのに違う病気だったり…。もうキリがありません。

それにともなって、病気の種類も非常に多く原因もいろいろです。細菌やカビによっておこるもの・アレルギーも食べ物や空気中のダニよるもの・皮膚に刺激があっておこるもの、シャンプーや化粧品など・このあたりではあまり見かけませんが寄生虫の仕業によっておこるもの・心の不安、ストレスによっておこるものなどまったくさまざまです。また飼主様も気付かぬうちにオデキや湿疹ができていて、たまたまトリミング中に発見されたということもあります。

りんごの樹動物病院では、単に見た目だけではなく、経過や検査から総合的に判断し、最も負担の少ない治療プランをご提案しています。

皮膚について

皮膚はからだの中で最も大きな「臓器」であり、私たちが日常的に目で見ることのできるところです。
病原体や有害物質の侵入を防いだり、体の水分が出て行ってしまうのを防いだり、体温調節に関わっていたり…。実はとてもたくさんの仕事をしてくれている臓器です。
皮膚の異常というと、飼主様がすぐに思い浮かぶのは「痒い」「フケが出る」「いやなにおいがする」、などでしょうか。
これらの異常は皮膚そのものの異常で起きていることもあれば、実は体の中の調子が悪くなっているために、皮膚の症状として現れてくる病気もあります。皮膚は「体の調子を反映する鏡」と言われることもあります。

皮膚科診療でできること(消化管内視鏡)

皮膚科というくらいですから、当然皮膚の検査が第一にくるはず!と多くの方は考えるかもしれません。
しかし、どの診療科についても共通して言えることですが、実は飼主様から伺うお話がすごく重要です。お話をしっかり聞くことで、ある程度検査していかなければいけない病気が絞れてきます。
たとえば、「少し前から体が痒そう」→「抗生剤を使ってもよくならない」→「お話を聞くと1ヵ月前にキャンプに行った」→「よく見てみるとダニがついていた」ということがありました。
次に皮膚の状態(皮疹)を見ることです。この皮膚の状態であれば、あれとこれとこの病気が強く疑われる…といったさらなる絞り込みをします。もちろん、典型的ではない皮膚の状態が見られることもよくありますので、これですべてがわかるわけではありません。
その後に行う皮膚の検査は、疑った病気を確認するための最終的な作業になっています。また先ほども書きましたが、体の中の病気がもとになって皮膚の症状につながっていることもよくあります。そのため、血液検査や画像検査(レントゲン、超音波検査)が必要になることもあります。

症例

症例1

体中に強い痒みがあり毛が抜けてしまっていました。 〜トイプードル〜

1歳に満たないころから症状が出始め、ステロイドなどの治療に対する反応が悪いため、 当院での治療を開始しました。

皮膚のベタつきや検査によって感染なども確認されたため、シャンプー療法(いわゆるスキンケアですね!)による治療を基本としました。またそれだけでは痒みが抑えきれない時はステロイドを併用しなければいけません。

※ステロイドの副作用が怖いのは、長期間・高用量で服用したときです。当院ではステロイドの量をできるだけ少なくできるよう、治療のオプションをご提案しています。
症例2

体の毛が薄くなり、ボサボサになってきてしまったポメさんです。 〜ポメラニアン〜

初診時、この子に痒みはありませんでした。ここがとても重要なポイントです。痒みのない脱毛の場合、ホルモンの異常や体質などが真っ先に疑われます。

検査の結果、副腎のホルモン異常が分かりましたので治療を行いましたが、毛は生えてきませんでした。そのため、別の脱毛症を疑い、治療を開始しました。

治療前と比べると毛がもこもこになってとてもかわいいですね!
別の子のようになりました。
症例2

背中を中心に大量のフケが出ています。 〜トイプードル〜

全体的に毛も薄くなってしまっていますね。
これほどたくさんのフケが出る病気はあまりありません。この子の場合は、自分の免疫が皮脂腺を攻撃してしまうことで皮脂がなくなり、大量のフケにつながっていました。犬種も診断をしていくうえでヒントになりました。

治療後フケの量はだいぶ少なくなっており、毛の量も増えているのがお分かりいただけますでしょうか。
この病気は長期にわたる治療が必要となる場合が多いため、今後も治療を継続する必要があります。
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